嘘つきとの付き合い方とリーダーシップ
仕事上、相性の悪そうな人と密に関わらなくてはならなくなったので、お互いが傷つかないよう対策を考えておこうと思います。
近頃職場のメンバー入れ替えがあり、新しくAさん・Bさんという2人の年上メンバーと一緒に働くことになりました。
初日の終わりにAさんが席を外したとき、BさんからAさんとの接し方についてアドバイスを頂きました。
- Aさんは思っている通りの言葉を言わないことがよくある。額面通り受け取るのは危険。
- Aさん曰く「先輩の"いいよ"は"いいよじゃない"」とのこと。
- 失礼があると長期間根に持たれる。Bさん自身も何度か怒られてる。
とのこと。
実際同じメンバーになったその日、ずっと自分を卑下するようなことを言いながら接触して来られ、それをいちいち否定して差し上げるのに苦慮しました。
え、、もしかして今日からずっとこのやり取りが続くの…?
と思っていたところに上述のアドバイス。
Aさんが礼節に敏感で気難しいという話は前から耳にしていたのですが、実態は『自虐しながら若手社員に近付き、「そんなことありませんよ、すごいですよ」と持ち上げてもらえないと、無礼者というレッテルを貼る』というスタイルのようです。
人はもちろん間違いを言うこともあるし、後で事情が変わることもあります。
でもわざと誤解を生みやすい態度を取っておいて相手を責めるのはフェアじゃない。
そう思う僕はAさんの価値観とかなり相性が悪そうで、次のような未来が容易に想像できました。
Aさんに無礼者認定される。
↓
僕の悪口を吹聴される。
↓
自分の心理的安全性が損なわれ、職場に行くのが辛くなる。
なので対策を考えた方がよさそうなのですが、大前提としてAさんの言動を変えることはできないし、他人にその権利はありません。
自分の対応・気持ちの処し方を予め考えておくことにします。
まずAさんの心理を想像してみると
- 極端に自信がないか、自尊心が高いため、周りから持ち上げてもらいたい。
- 1の役割を果たさない人間は卑下する対象に任命。他人の価値を下げることで、相対的に自分の価値を高める。
- 年上の人間は敬うべき。自分もそうしてきたし、そうされるべき。
こんなところでしょうか。
だとすると対策は明快です。
- 常に褒めて肯定する。
- 自虐してきたら100%否定し、尊敬の意を伝える。
僕はこれまで、好きな人には好意を伝えて仲良くなりたいし、そうでない人には特に何も伝えなければいいと思ってきました。
むしろ嘘の好意を伝えるのは不誠実だし、オオカミ少年のように本物の好意の信憑性が下がるとさえ思っていました。
でも今回の相手は攻撃性のある嘘つきなので事情が違います。嘘で返してもそれは正当防衛。良しとしたいと思います。
ただし、毎日自分を偽って相手に合わせるのには精神的に限界があります。
ストレスを消化し切れなさそうなら、早めに上司に相談し、自分が苦慮している状況を認識してもらうのが良さそうです。
世間ではよく、相容れない人からは逃げろと言われるし、可能ならそれがいいと思います。
逃げるか、工夫してやってみるか。困難に対する選択を迫られたとき、人生に対するリーダーシップを問われている気がします。
選んだ選択肢とリーダーシップの有無は関係ありません。
変わりゆく環境、そこから与えられる影響に対してただ受動的になるのではなく、どう反応し行動するかを『自分で決める』というのがリーダーシップだと思います。
生きている限り厄介事は起こり続けますが、どう反応するかは常に自分で決める。
そのリーダーシップがあるか否かが、自分の人生を納得感をもって生きられるか否かだと思います。