書籍「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」のワークやってみた
「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方」とは
八木仁平さんという、自己理解を通じて自分の人生に夢中になれる人を増やす活動をされている方の著書です。
やりたいことを見つけて、人生をどうしたいのかをクリアにしましょうというメッセージのもと、その実践方法がとてもわかりやすく解説されています。
内容の大筋は、自分の
- 大事なこと(価値観)
- 得意なこと(才能)
- 好きなこと(情熱)
の3項目を知り、それらを掛け合わせるとやりたいことになるというものです。
本書には、それらを知る方法がワーク形式(用意された質問に答えていく)で書かれています。
僕のワーク結果
本の内容に沿ってワークを行うと、僕の3項目は次ようになりました。
大事なこと(価値観)
- 大切な人と楽しく過ごす
- 安心感
- ポジティブ
- 優しさ
人との時間が、楽しく前向きでリラックスできるものになることに価値を感じるようです。
そして本書では、大事なことには優先順位があるとのこと。
僕の中で順位をつけるとしたら、「大切な人と楽しく過ごす」が最重要で、それを実現するために「安心感やポジティブさ、優しさ」が必要になるイメージですね。
得意なこと(才能)
これは本書に書いてあるワークの他に、著者が推奨する強み診断テストの「ストレングスファインダー」と「via-is」も行い、その結果を踏まえて次のような結果になりました。
- 他人の成長を促し共に喜ぶ
- 個人個人の違いを認め活かす
- 人や物事のポジティブな面を捉える
- 人の感情に共感し寄り添う
- 人見知りせず人当たりがいい
- 説明が丁寧
- 好きなことはいくらでも学び考えることができる
- 年下の人や後輩、小さな子供にも敬意を持って接する
好きなこと(情熱)
これは単純に今興味があることや学びたいことをリストアップしました。
などがありました。
3項目を組み合わせると
これらを組み合わせて、例えば「小さな子供一人ひとりの感情に寄り添い、それを認めたり言語化を手伝ったりすることで、安心感を持ってもらう」ことなどがやりたいことになりそうです。
(確かにやってみたい!)
仕事にするとすれば、スクールカウンセラーや保育スタッフなどが考えられますね。
このように、自分が熱中できそうな活動があると知ることは、少し大げさかもしれませんが、生きる希望になります。
もう一つ必要な項目、それは資源
個人的には、上記3項目に加えてもう1つ「自分の資源状況」を知ることが必要だと思います。
資源とは、自由に使える時間、お金、設備といった、やりたいことの実行のために物理的に必要になるもの全てです。
現実問題、やりたいことに投入できる資源の量は決まってます。
それを把握して初めて、活動の規模やいつどんな作業を行えるかが決まってくると思うのです。
「やりたいこと」が決まる=目的地と行き方が決まる
投入する資源の量が決まる=進む速度が決まる
とも言えます。
この、進む速度がわかっていないと、「理想的なスピード感で活動が進んでいない!」と自己嫌悪したり、活動にかかる費用を払えず頓挫することになりかねません。
僕の場合は子育て中のサラリーマンなので、
時間:平日通勤電車の往復40分、休日の子どもお昼寝中の1時間
お金:毎月のお小遣い1万3千円
設備:インターネット、スマホ、自転車、健康な体
が投入できる資源の最大量です。
この中から投入する分を決め、「やりたいことをやる体験」と交換していくことになります。
最低でも、価値観だけでも知っておくと人生がかなりクリアになる
本書のワークはあまり長考せずに質問に答えていけばいい構成になっています。
ですが、全てやろうと思うとある程度質問量が多いので、大変な人はまず「大事なこと(価値観)」についてだけやってみてもいいと思いました。
なぜなら、価値観を言葉として持つと、物事を「自分の大切にする価値観に沿っているかどうか」という基準で判断できるようになるからです。
なんとなく好き(もしくは嫌い)な人や行為について、説明できるものも増えます。
僕は笑顔で穏やかな人がなんとなく好きでしたが、それは安心感や優しさという価値を周りに与えているからだったんだ、とわかりました。
逆に不機嫌で威圧的な人が嫌いですが、それは安心感や楽しい時間という価値をその場から奪うからだったんですね。
このように、価値観は自分の『好き/嫌い』をきちんとした理由付きで選り分けて、人生を好きな人や行為で満たし、嫌いなものを遠ざけるための優秀な検知器になります。
人生の方向性に悩み漠然とした不安があった僕にとって、本書のワークから得られた自己理解はかなり希望になりました。
本書に巡り合えたことに感謝したいです。